シナリオライターになりたい人のためのブログ。

あんこといんことうんこの境目が知りたい。

TPPとつくる人との関係

TPP。

テラ、ぽんぽ、ピーピー=めちゃくちゃお腹が下ってる

て略じゃないです。

日本とそのほかの国とのお約束のことです。

 

これが、ゲーム制作を生業としてる私に関係してます。

 

鎖国した日本の中で和気あいあいとゲームとかアニメとかつくって

日本的なコンテンツつくってたけど、

黒船来航、開国せざるを得ません! てことになるんだよ。

 

コミケで好きな同人作品買ってたけど

それって著作権侵害にあたるでしょ! 作るのも買うのも犯罪だ!

BL? そんなもの世に出しちゃイカン!

萌え系アニメなんて少女を食い物にしてるから駄目だ!

…てなっちゃうかも。

 

あとね、知ってた? 今、ゲームをリリースするときに選べるプラットフォームって

ほとんど外国の会社のものなんだよ?

スマフォは、AppleかGoogleだし

プレイステーションのSonyは

日本の会社といっても株式を握ってるのは大半が外国人なんだって!

物をつくって売るのにとても便利なAmazonももちろん、外国の会社だよ!

これってつまりね…一生懸命作って世に出したものの…

その利益のいくらかは外国に流れている。

そして、その人たちの尺度で、これは世に出しちゃ駄目だ、て決められるってこと。

 

今まで日本の習慣にならって、

なんとなく黙認されてたことが全部可視化されて

きっぱりと『良い』か『悪い』かと合理的に分別されてしまう

可能性があるということ。

 

正直、ジリジリと包囲されてるような心地です。

まあ、契約書も交わさず、とにかく働かせてそれに見合った報酬が払われない。

そういうクリエイターにとって劣悪な働く環境が、

法的に改善される…などのように良い方向にむかうのであればいいけど

その結果、優秀なクリエイターが外資企業に雇われ、

利益が外国に流れてしまったら、日本は衰退の一途をたどるだけです。

 

私は日本が好きです。

一度外国に旅行に行けば、日本がどれほど安全で、安心を無料で配ってるのか

分かると思います。

それを、とあるクリエイターの方は

「日本人はビニールハウスという温室で育てられているように思え、危うく感じた」

と仰ってました。

 

その言葉に、反感を抱きつつ、でも根っこでは共感してしまいました。

今、この国は創作において自由で寛容です。

けれど、少しずつ規制の包囲網が狭められてもいます。

 

創作をする人には、この状況を少しでもいいから感じ取り

少しずつでいいから、自分で考えるようにしてほしいと思います。

 

会社に入ってるから、難しいことは社長や上司が考えればいい。

個人で楽しんでるだけだから、そんな大げさな事態にはならない。

そう楽観できない未来がすぐ近くに来てます。

 

私にもじゃあどうすればいいのか、なんて正解は分かりません。

けど、自分がどこにいて、どこに向かっていきたいのか

それを知っているだけで、地盤が緩んだときに焦ってパニックにならずに

歩き出せるはずです。

 

そんなことを腹に据えながら、今日もシナリオ書いてます。

 

もし、もっと色々なことを詳しく知りたいなぁ…と感じたなら

以下の記事を読んでみてください。

 

コミックマーケットだけにとどまらない!?TPP問題によるコンテンツ業界への影響 | アニメゲームマンガ専門 ラクジョブ新聞

 

TPPは日本とアニメゲーム漫画産業をどう変えるか 「ハルヒ」も「エヴァンゲリオン」も「トトロ」も似合わない日本に変わって行く? | アニメゲームマンガ専門 ラクジョブ新聞

 

Apple のVR業界参入というニュースを見て…外資に食い潰される日本のアニメゲーム漫画業界 | アニメゲームマンガ専門 ラクジョブ新聞