ゲームシナリオライターになりたい人のためのブログ。

あんこといんことうんこの境目が知りたい。

会社員シナリオライターの悩み

会社に所属してシナリオライターをするってどういうことかというと…

他の社員が黙々と自分の仕事に集中している中で、

 

エッチなシーンを無表情で粛々と書き上げる

 

…という修行の日々を送ること。

とは限りませんが、女性向け、男性向けに限らず

恋愛もののシナリオを書く場合はよくあることかと思います。

友だちに聞いたら、この問題はマスクをつけ、

ニヤつく表情を隠しながら乗り切ると言ってました。

めがね着用の私の場合、これをすると興奮でレンズが曇って前が見えない…

なんてことになるので、ただただ無表情で書くよう努めています。

 

これについては、会社によってはパーティションを置いて

集中できるよう配慮してくれたりしてるので、

会社を選ぶときはその辺りを確認してみるのも大事かもしれません!

 

さて、会社員になるとフリーランスとどう違うのか?

挙げていきたいと思います。

 

・安定した給料が入るので精神的に安心

・最低限でも挨拶はするので、一日にひと言以上他人と会話できる

・通勤をすることで、仕事モードに頭が切り替わりやすい

・ディレクター、プランナーがいるので企画の意図を汲み取りやすい

・家に一日中こもっているよりは運動する

・強制的に規則的な生活を送るようになる

・etc

 

…というようなメリットがあります。

また、企画を立ち上げた人が近くにいるから相談しやすく

フリーのシナリオライターに常につきまとう不安 - ゲームをつくる人のブログ。

ここで書いた不安が解消されやすかったりもします。

 

一番のメリットは、Twitter以外で他人と会話できる機会がある、

だと、個人的に思います(笑

私がひとり暮らしでフリーのライターをしてた頃は、ともかく人恋しくなって

ファミレスやカフェに入り浸って、会話のさざめきの中に身を置いて

精神的な安定を図る…ということをしていました。

1ヶ月も打合せなしにひたすら書く仕事だけしていると、

人とどう会話していいのか忘れることがあるのは、本当の話です。

 

はぁ~、いいことばかり。

かと思えば、そうでもないのが世の中の常。

良い面があれば、当然悪い面もあります。

 

『安定』を得れば、『自由』はなくなる。

 

…ということです。

会社の規模や、ゲームのジャンルによって

組織編成は変わってくるけれど、大体は

 

プロデューサー・・・予算などお金のあれこれを決める人

ディレクター・・・企画をリリースにまで持っていく人

プランナー・・・内容をザックリ決める人

シナリオライター・・・ゲームに載せる文章書く人

スクリプター・・・シナリオをゲームで動かせる形に直す人(演出もしたり)

エンジニア・・・ゲームを動かす仕組みをつくる人

イラストレーター・・・キャラの絵を描く人

デザイナー・・・画面などのデザインする人

サウンドエンジニア・・・スマフォアプリといえど音楽は必須になりつつある

声優・・・いわずもがな

マーケター・・・出来たものを売れるよう考える人

 

などの専門のひとたちが協力して一つのゲームをつくっています。

小規模になれば、ディレクター、シナリオライターイラストレーターという単位で

ディレクターがプロデューサーも、

ライターがスクリプターも、

イラストレーターがデザイナーも兼任してたり

 

もっと大きいと、各担当にサブや、アシスタントという肩書をつけた人たちが

協力していたりします。

システムについていえば、不具合がないか確かめるデバッガーがいたり、

テストプレイヤーがいたり…全部挙げればキリがないです。

 

フリーランスだけで仕事をしていると、打合せするのは

ディレクターやプランナーだけだったりするので、

それ以外に一体どんな人たちがいるのか、あまり知る機会はないと思います。

けれど、ゲームは本当に多くの人たちの力を合わせて創り上げてます。

 

 

 

──ここで気付くでしょうか。

 

 

 

全員が毎月給料をもらうんだ、ということに。

中には外注としてお仕事を受ける職種の方もいますが、

外注だったとしても、その人に制作費用を支払うことになるので

同じことです。

 

私は、そういうごく当たり前の現実を見ずに

好きなことにだけ集中していればいいんだ! とは思いません。

圧し掛かる現実を受け止めて、その上で特技を磨いて

好きなことを仕事にする。

そういう覚悟を持つことがプロだと思ってるので。

 

これを理解すると、

「このゲームで売上があがるのか?」

ということを意識できるようになるかと思いますが、どうですか?

 

会社員になると、毎月きちんと売上をあげているのか、

それを無視するわけにはいかなくなってきます。

これがプレッシャーとなって、自由がなくなる…というのは

理解できるでしょうか。

(出来なかったとしても、

ユーザーさんから、「もっと無課金でも遊びやすくしてください!」と

言われたときの、魂が抜けていく笑いが漏れる気持ちだけは

分かってください!)

 

 

売上をあげるために、売れるモノをつくろう!

やっぱりエッチなものが反応がいいから、エッチなイベントを企画して

そそるような文章を書こう!

 

売上を維持する為に次のゲームをつくらなきゃいけないけど、

失敗したら大変だから、今売れてるものを参考につくろう!

 

 

…ゲームの、特にアプリ市場で似たようなものが出回るなあ

と感じたことはありますか?

なかったら、取りあえずちょっとでいいので見てください。

 

今までどれだけ『王道RPG』と銘打ったゲームが出されただろう。

その前は美麗イラストのカードゲーム、継続中なのはアイドルものの音楽ゲームかな。

 

流行ジャンルを抑えながら、面白くてヒットするゲームをつくってくる会社は

もちろんありますが…

最近では、オリジナルが売れない状態になり、

もうIP(アニメやマンガなどですでに売れてファンがついている版権タイトル)もの

のゲームしかつくりません、という方針を打ち出してるところもあります。

 

そうなると…

 

「会社に入ってお給料貰いながら、

自分が好きだと思うゲームのシナリオを書きたい!」

 

ということはなかなかできず…。

会社が決めた方針に従って、その中で、最善と思われるシナリオを書く。

というのが、会社員ライターのお仕事になってきます。

 

社内にシナリオライターを抱えていない場合、

それがフリーランスの人に発注されるので、

この辺は変わりがないように思うけれど…

フリーランスの場合、その内容が明らかに自分に合っていないと感じたら

会社員よりも断りやすく、仕事が選びやすい自由がある。

 

ちなみに中にいると、シナリオだけでなく、

キャラクターやアイテムの説明のフレーバーテキストだったり

バレンタインなどのイベントで、

人気のキャラがユーザーにメールを配信するサービスの為に

ずっと甘く誘惑する短い文章を量産したり、

期間限定のSSを書いたり、(もちろん、実体験です)

…もろもろ、細かな文字仕事も請け負うことになります。

 

ゲームの世界観を知ってもらう為に、まずはそういう細かな部分から

始めてもらう、ということはよくあることなので、

 

「私、こういう仕事するために入ったわけじゃないんだけど」

 

とか、入社を決めたライターさんが

いきなり心が折れたりしないよう、知っておいてね。と思います。

 

 

現実、といって詳細をあげてはみましたが、

元々リリースされてるゲーム作品が好きで、それに関わりたい! と

思って会社を選んだ人には、

それを企画したディレクターやプランナー、

メインシナリオライターの方々と話して、

どういうスタンスでお仕事をしているのか、などを間近で見れるので

相性のいい会社を選べばそこは本当に学びが多くて、

忙しくて大変でも幸せな日々を送れると思います。

 

(好き! と情熱を持って制作に取り組んでいる会社の雰囲気が知りたければ

『夢王国と100人の王子様』のセミナー - ゲームをつくる人のブログ。

この記事見てくださいね~)

 

 

…ひとまず、会社員ライターについての話は終わりにします。

が、シナリオのお仕事についての話は、まだまだあります。

 

自分がフリーランスシナリオライターにお仕事を発注して監修する、

『シナリオディレクター』という立場になったら

また違う悩みや、やりがいを得ることになります。

(そんな役職名あるか知りませんが、ようは監修側になったら

ということを表したかったので)

 

これを掘り下げると長くなるので…また別の機会に書きたいと思います。