言葉の表現を豊かにする方法
恋愛系ゲームのシナリオを書いていると必ず、
恋に落ちる瞬間や、仲が深まっていっての
愛情表現のシーンが出てきます。
スマホアプリ系だとコンシューマーよりも
対象ユーザーの年齢が大人になるので
愛情表現…ベッドシーンなどが濃厚になります。
ただし18禁とはまた別なので、核心的な部分はやんわりぼかします。
つまり、
直接的な言葉を避けながらも、雰囲気を保つ表現力が求められるのです。
けれどもこの境目が結構曖昧で…
どのプラットフォームに出すかで、また変わってきたりするので
とても悩ましいところです。
前は、ディープキスで、「舌を入れる」という表現が弾かれると言われて
「軽く触れるような口づけが、段々…深くなっていった」
というような書き方とかで誤魔化してたんですが、
最近のシナリオでは特にそれを指摘されることもないので
緩くなったのかなぁ…なんて感じます。
けど、実際はどうなんでしょうね。
ただ、直接的な言葉だけじゃなく、色々な表現を持っていたほうが
より多彩にシーンを描けるので語彙力に磨きをかけるのは
とてもいいことだと思います。
さて、では語彙力に磨きをかけるにはどうしたものか…。
そんな話を、この前知り合いのライターさんとしてたんですよね。
基本的には小説や、ゲームの中で素敵だなと思った言葉を抜き出して
自分用の言葉帳をつくってるんですけど
もっと、それに特化した書物や、サイトがあったら便利だよな……。
と思いつつその場では失念してたんですが、
ありました、ありました。ちょうどいいサイトが。
日本語表現インフォ(小説の言葉集):ピンとくる描写が見つかる辞典
色々な小説から言葉を抜き出して分類してくれていて、
例えば「好き」という感情を表す文章を探そうとすると、
「少し好き」「中程度の好き」「とても好き」
「深みにはまる・病みつき・のめり込む」……etc
などの細かなカテゴリーに分かれており、
自分が表現したい「好き」ってどんなだろう? と
探しながら頭の中を整理できたりもして
かなり優秀なサイトです。
あと、書くのに追われて心に余裕がなくなったときに
いつも手にする本があり、その本を読むと
何だか心に栄養が行き届くような感じがするんです。
そして、日本語ってやっぱり素敵だなと思うんですが
これも紹介するのを忘れてしまい…。
が、思い出したので、ここで紹介しておきます!
366日の一日ごとにひとつ言葉がピックアップされていて
解説が載っています。
これは、直接その言葉をシナリオに用いるのは難しいのですが、
アウトプットしてばかりで、疲れたときの心の栄養として
読むのをオススメしたい一冊です。
例えば、この記事を書いている5月26日のページには
「桐の糸(きりのいと)」と書かれています。
▽以下、抜粋引用
桐は、切れば切るほどよく生長するので、
「きり」と名付けられたと言われます。
切られても、切られても、それを、
ばねにするかのように、
大きく生長していく桐の木。
その花は、誇らしげに、胸を張っているようです。
もし、少しでもいいなと感じたらぜひお手に取ってみてください。
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