シナリオライターになりたい人のためのブログ。

あんこといんことうんこの境目が知りたい。

ライター6年目で落ちた罠

シナリオライターを始めて6年…

ん、年も明けたし7年目かな?

ともかく、ここまでシナリオの仕事のみで

食べてこれました。

 

ときおり誘われて会社に所属してたこともあったけれど

そこではディレクターやシナリオ管理、監修の立場で

いちライターとして以上の経験が積めました。

 

そして、ここ数年は特に営業することなく

依頼が来るようになって

いつも半年先までスケジュールが埋まってる、

そんな状態です。

 

こう書くと、かなり順風満帆で

恵まれてるなぁ…と思います。

いいご縁によって、ライターとして生かされてる

そう感じて感謝はあるんですが

 

 

幸せか?

 

 

と、問われると

素直に頷けない。

 

私がライターになる前は

アフィリエイトのサイトつくったり

オンラインショップのシステムつくったり

と、ゲームとは違う業界にいました。

 

そこから、ゲームをつくる楽しさに目覚めてしまい

これを仕事にしたい…!!

私はゲーム制作に携わって生きていきたい!

そう強く感じて、

webデザイナーの経験を活かして

アプリ制作会社にデザイナーとして入り、

徐々にゲーム業界に入り込みました。

 

そして、物語の世界観をつくるほうへ移動したいなぁ…

と、シナリオライターへ職を移す、ということをしました。

 

改めて書くと、

どうしてそんなことできたの!?

と驚いてます(笑)

業界を変えて、さらに職まで変えるって

かなりすごいことだと思うんですけど

あのときはただがむしゃらで、

 

楽しい!

知りたい!

学びたい!

 

という、子どもみたいな無邪気さで、

常識に囚われず

あり得ないようなことを

やり遂げたんだ、と思います。

 

そのときは、幸せでした。

やりたいことが多くて

目を輝かせてたと、思います。

 

なのに、今はあのときのような

キラキラした想いがない。

 

いつの間にか、

書きたい! という衝動が

書かなきゃ…という義務に変わってたんですね。

予定が詰まってるから

依頼がきても断るような状況になり

それはそれで

心苦しくて…。

 

目の前に積まれたものを片づければ

もっと依頼受けられる。

 

いっぱい仕事すれば

それだけお金が入ってくる。

 

徐々に、私は

無邪気な子どもから、

計算する大人になってました。

 

そのせいで

去年の後半はただ苦しかったです。

頭では書かなきゃ、と思うのに

心が跳ねないから書けない。

 

今までの経験から、

そこそこの文章は書けるけど

能動的じゃなく、受動的だから

筆が進まない。

 

どうしよう、どうしよう、と

ただ焦りばかり大きくなっていく。

今までも何度かスランプはあったけど、

あがいてるうちになんとか

抜けられる一時的なもので

今回は根本的な何かを変えなきゃ抜け出せない。

 

そんなときに、前の記事で書いた本に

出会ったんですが。

※前の記事

がんばっても、がんばっても、苦しい。そんな状況から抜け出す方法。

出会った本は、こちらです。

宇宙の法則を使って「人体実験」に成功しました

宇宙の法則を使って「人体実験」に成功しました

 

 

 

 

何度も読み返して、

書いてあることを噛み締めて、

そして、自分が今どんな状況なのか

よく理解しました。

 

私は頭で全部考えて

打算で動いていた。

そのせいで、心が死んでたんだ、と。

 

フリーランスで家から出ないから

普段化粧することはないし

もう、数年くらい化粧品を買ってなかった。

 

髪形もあんまり気にせず、

美容室は半年に1回くらいいけばいいほう。

 

毎日お風呂に入って

最低限の清潔は保ってたけど

それ以上のオシャレを楽しんだり、

してませんでした。

 

ゲーム業界に入ろう、と決めていたときは

知らない交流会にも出て

とにかく人に会うために

オシャレしてたのに。

いつから私は自分をちゃんと見なくなった?

と愕然としました。

 

そこから、本の教えにしたがって

自分を甘やかすことにしました。

 

まずは、デザインよりも値段重視で買って

あまり着てない服を捨て、

(20Lのゴミ袋4,5個分くらいあった)

読んでない本を売り…と

整理するところから。

 

そのうち、物をおくスペースができると

心にも少しずつ余裕が出てきて

新しいものが欲しくなってきた。

 

そこで選ぶときは値段よりも

デザインを見てカワイイ! と感じた

直感を頼りに。

 

そうやって選んで、迎えたバッグや服は

身につけるたびにキュン、として

そうなると出かけたくなって、

さらにそうなるとメイクもしたくなって…と

ドンドン欲しいものが出て来て

ダイエットもしたい、と思うようになって

自分と向き合うことが多くなりました。

 

すごく遠回りだけど、

こうしてしめつけてた自分への鎖を

少しずつ緩めていって…

自分に自由にふるまうことを

許していきました。

 

だいたい3ヶ月くらい。

 

心のリハビリを続けて、

ようやく最近、

あ、自分の書くシナリオ好きだな、と

感じられるようになりました。

 

お金の為じゃなく、締め切りがあるからじゃなく

自分でつくる物語が好きだから、

私はこのシナリオを書いてるんだ。

 

ようやく、そこに帰ってこれました。

 

ここから、ワクワクしていたあの頃に

戻れるようさらにリハビリを続けていきます。

 

仕事にワクワクなんていらないだろう、

…なんてことはない!

ワクワクこそ最強の活動力です。

それがあれば夢のようなこともできちゃうんです、人間て。

 

もしつまづいて、立ち止まってしまった人が

この記事を読んでくれてたら

自分の心に問いかけてください。

 

「私は何にワクワクするんだっけ?」

 

自分の気持ちが分からないときは、

周囲を見回して

気持ちいいと思える環境をつくって

ホッと力を抜くようにしてください。

そうすれば、自ずと湧いてくるはずだから。

 

色んなことを長く続ける、て大変なこと。

 

がんばりすぎず、ときに緩むことも大事です。

 

 

***

 

 

ちなみに、緩んで力を抜けば

見えてくるものがあるよ、と

優しく教えてくれる映画があります。

めがね[Blu-ray]

めがね[Blu-ray]

 

小林聡美さんと、もたいまさこさんが出ている

かもめ食堂に引き続き制作された、めがね。

かもめ食堂を最初に観たとき、その世界観にハマって

延長線でめがねを観たんですが

私にはこっちの作品のほうが性に合ってたようで

DVDを買ったんですが、

最近Blueray を買い直しました。

もう何十回も観てます。

けど、飽きません。ゆるやかに、だけど大切なことを教えてくれる、

がんばりすぎた私にピッタリなんです。

 

ちなみに、今すぐどんな作品か観てみたい人は

こちらをどうぞ。

めがね

めがね